ヨーイクサトオヤノブログ

小学校低学年から一緒に暮らしている息子(里子)との話

赤ちゃん返りで、新生児まで戻る

委託前から息子は私に着替えさせて貰いたがった。だから赤ちゃん扱いで、バンザイできるかな?おててすとーん、あんよいれてーなどとしてやると、すごく嬉しそうに赤ちゃんに返っていた。そして初めは着替えさせるとき協力的だったのだがやがて、手足の力をだらーんと 抜き、非協力的になってきたの。


寝たふりしてるから、着替えさせて😊と、いうのが彼の要求。新生児まで戻ってしまったのだ! 


サトシ赤ちゃん、あんよあげてほしいなー、ててすとーんしてほしいな、と声かけしながら重たい足やら腕を持ち上げて着替えさせていくという日が続いていく。するとある日、体を硬直させてあがらないようにしだしたのだ!


思わず「揚げろの魔法だー😁」といいこそばした。きゃきゃ笑って力が抜ける→着替えさせようとする→硬直→こそばすのループに着替えの儀式が変化してまった。そんな中で着替えて欲しく「靴下はかせてください」とかいったのがまずかったのか、やがて「靴下はかせろ!」「シャツ着せろ!」「ボタンとめろ!」と子どもが命令口調で要求するようになっていたガーン


命令されてお着替えなんかさせたくはない!私もそこは折れられず、こうしてながーい闘いが毎朝繰り広げられることとなった。

食パンのみみ

スーパーの前のパン屋で食パンの耳が50円で売っている、と息子が教えてくれた。袋にたくさん入ってるいるらしい。


「それは安いね」


と私。


「おいしいねん」


と息子。


「たべたんだー」


と独り言のように呟く。ここでうっかり質問すると口を閉ざすのがこの頃の息子だった。


「毎日食べてるし!」


と、私のペースにまんまと乗っかっていく息子。毎日たべとんのかーい(^^;)そりゃ、晩ご飯は入らない、と内心呆れる私。


「ハルキとタクとあと、ひらひらの知らん子と俺とアヒルとで食べる」


と普段はベールに包まれた彼の日常が垣間見えてきた(笑)アヒルがいるってことはあの公園に集ってるんだね、とか思いながらうんうんと頷いてみせる。


「ハルキ、晩ご飯9時やからお腹すくねんて」


と、教えてくれる。たまにやってくるあのテンションの高い子だなーとも思う。お父さんが中学生に恫喝して警察呼ばれたタクね(^^;)とか、個性豊かな面々が目に浮かぶ。ひらひらの知らない子もきっとキャラ濃いめなのだろう(笑)


こういうふうに、息子は親の目が届いていない子、暴走しがちな親がいる子と過ごすのが落ち着くようだった。正直、少し心配ではあった。そしてやがて息子は、この仲間たちとこっそりゲーセン行くようにもなり、なんだかなし崩し的にマクドナルドでおごったりおごられたりすることをこの頃からするようにもなっていたり。遊び方は小学生にしては派手だったのではないかと思う。でも、ここを好きにさせておいたのが、のちのちよい結果をもたらしていく。

いったい何を食べているのだろう

もともと食は細かった。喜ぶメニューはハッピーセットと日清焼きそばUFOくらい。そんな息子がある日を境に晩ご飯を手をつけなくなった。


でも晩ご飯は手を付けないけれどお腹はすくのでお菓子類は食べるから心中穏やかではない私。お菓子食べるなら残したご飯食べてよと言うと、お箸でぐちゃぐちゃ混ぜだす。見てるだけでイライラしてくるので、食べてというのもうんざりさせられてくる始末。挙げ句こねこねくちくちしたご飯をポロポロ落として犬にこっそり与えるし。


こりゃ私の精神衛生にもよくないし犬の健康にもよくないと思い、どうぞご勝手に、の気持ちに切り替えた。ただ、一体この子は給食以外に何を食べてるのかは知りたくて聞いてみた。聞いてみるけどすんなりは答えてくれない。だって試し行動、秘密主義を敢行されてるので(笑)


そんな日々が半月ほど過ぎたとき、私に好機が訪れた。気が向くとたまーに話してくれる自分の話を問わず語りに息子が始めたのだ。その中に晩ご飯を食べない理由が隠されていた。