ヨーイクサトオヤノブログ

小学校低学年から一緒に暮らしている息子(里子)との話

ネグレクト、まではいかないけれど

トモダチを作る為のきっかけ作りに余念のない息子は、転校初日に11人の大所帯の輪の中に飛び込み鬼ごっこをし、その自慢の駿足を披露し、鮮烈なデビューを果たした。

足の速い男子は一目置かれる。その後その関係が崩れないように朝早くから登校し始めた息子。駿足披露して俺ってスゲエでしょう(^_^)で終わらないところが、集団行動の鉄則、出る杭は打たれるを知っている、エキスパートならではの小技だと思ったのは私だけだろうか(^_^) まずはばっちり覚えてもらい、そこからゆっくり親睦を深めていく。私にはマネできないな、ブラボーと思いながら見送る。


まあ、朝早く起きるけど、気が張るのかご飯はたべませーん(>_<)


でも、敢えて静観。


ただこの学校、朝早くから来てる子は親が朝から忙しい子が多かったのだ。夕方もこちらの晩ご飯が始まるまで家にいたりする子もいた。過保護とは縁遠い、ネグレクトではないけれど、食べて学校に行かせることで精一杯という感じがする親の影がちらちら見えたる子たちだ。

そして、そんな彼らがなんとなーく我が家に集うようになっていった…

育て治し、にもの申す。

ものごころついた頃からずっとガッコのような集団の中で生きてきた息子。研修や交流で何度も施設には訪れたけれど、ガッコが苦手だった私には、そこは集団生活のエキスパート、精鋭部隊の集まりのように見えた。



そんな彼が誰よりも誇れるものは、協調性だ。

養育里親の仕事は育て治しといって、細かな作法なんかに執着してしまう人が多いけれど、


私はそんなことは、あとあとでいいかな(^^;)とおもっていた。


それより文字通りひとりで、彼が今まで必死に獲得してきた生きる術を一般社会でどう使っていけば輝けるかを、レクチャーすることが大切だなと思っていた。


だから転校初日に言ってみた


「大丈夫! みんなと仲良くしたいというその気持ちをいつもなにより大切にしている君なら友達はすぐできる!」と


その言葉が思った以上に心に効いたようで、そこから彼の作戦:トモダチが始まった。



見守る親はコミュ障だから、とーっても刺激的な日々だったのではあるけれど…